家具に使われる木材の話 工場取材②
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今回は木材についてお話をします!
SOLIDに限らず多くの家具には木材が使われています。
それは木材が
①加工しやすい
②耐久性がある
③流通量が多い
という特性があるからです。
SOLID=無垢材 木製である事にこだわる家具
SOLIDの家具もその名の通り木材を使用しています。
更にいうと「無垢材」を使用しています。
家具に使われる木材でも次の3つが使われます。
①シート材
②突板
③無垢材
①「シート材」とは木目調のシートを合板などに張り合わせている材料です。
②「突板」とは薄くスライスした木材を合板等の安価な素材に張り合わせる材料です。
③「無垢材」とはいわゆる本物の木を使っている材料です。
金額で言うと
「無垢材」>「突板」>「シート材」
の順番になります。
突板、シート材は木材っぽく見せながら価格を下げる技術です。
価格が安いというメリットがもちろんありますが、
無垢材にはなりえません。
木材を余すことなく使う工夫① 「木取り」
木材の価格は年々上がり続けています。
特にコロナショック以降の価格の上がり方は凄まじく、3倍近くまで上がったという話も聞きます。
そんな中でも価格を抑えているSOLIDには材料を効率良く利用する工夫がたくさんありました。
まずは材料の選定から始まります。
材料の選定の事を「木取り」と言います。
製材されてきた木材には「節」等の様々な特徴があります。
家具に仕上げた時に接合部等の力が加わりやすい所に節があると故障の原因になります。
■家具に仕上げた時の節の位置
■木目の柄を綺麗に出す
■無駄なく木材を使用する
木取りは家具の制作の中でも最も重要な作業の一つです。
製品や木材への理解が高くないと務まらない役目でもあり、木取りは熟練の方が担当する役割だとのことです。
木材を余すことなく使う工夫② 「フィンガージョイント」
木取りをしていても、そのままでは家具に使用できない半端な長さの木材が出てきてしまいます。
それも捨てずに再利用するためにフィンガージョイントという接続工法を用いて、材料を繋げます。
フィンガージョイントは機械を使ってつなぎ合わせますが、材料の選定は職人さんが行います。
つなぎ合わせたのがこちらです。
この木材を強度のかからない、見えない部分に使用します。
機械と言えど手間のかかる作業です。
木材を余すことなく使う工夫② 「ボイラー」
フィンガージョイントを経て、それでも家具に使用できない木材もやっぱり出てきます。
それも無駄にはしません。
余った木材はこの巨大なボイラーで燃やします。
おっきいですね~
燃えた木材は工場内の機械のエネルギーになります。
これまた大きい機械ですが、これは木材の加工の際に出た「木の粉」を集める集塵機です。
木の粉もボイラーで燃やして工場内のエネルギーに変えます。
ここまで徹底して、木材を余す事なく使用するには職人さんの手間はもちろん、機械などにも多くの費用が掛かっています。
しかし、長期的に見た製品の価格、環境のために手間を惜しまない。
それがSOLIDが愛される理由だと思います。